28: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/05/01(木) 19:54:35.65 ID:foCa0LDfo
夕日に染まる街。
買い物客や下校中の学生もいる中で、播磨拳児は一世一代の告白をした。
ただし、相手は全然知らない相手だ。
それも金髪の少女。灰色の瞳が印象的である。
「あ……」
間違えました。
そう言えば済むことかもしれない。しかし、あまりにも全力で告白してしまった彼は、
引っ込みがつかなくなっていたのだ。
(しまった、早く、早く何とかしなければ)
手を握ったまま考え込む播磨。
「あ! いたぞ!」
そこにさきほどの制服警官が現れる。
「やべっ!」
警官の姿を見た播磨は反射的に手をはなし、その場から立ち去った。
何か言い訳をしないと不味い、とは思ったけれど警官に捕まることは避けなければならない。
(大丈夫。相手は外国人だ。たぶん、日本語とかわかんねェだろ)
そんな希望的観測をもとに、播磨は走り去った。
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