27: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/04/30(水) 20:32:47.71 ID:IFdEPb8do
逸る気持ちを抑えて顔を上げた時、夕日に輝く金色の髪の毛が見えた。
「大丈夫デスか?」
(アリスちゃん!?)
見えないところまで行ってしまったと思われたアリスが、すぐ近くにいた。
(そうだ、俺たちは通じ合っている。これしきの障害など)
そう思った播磨は、差し出された手を強く握る。とても細く、柔らかい手であった。
「キミのことが好きなんだ!! 付き合ってくれ!!」
周りの人間が驚くほど大きな声で、彼は告白した。
(言った、言ってやったぞ)
胸の高鳴りを抑えるように大きく息を吸った播磨は、ゆっくりと顔を上げる。
そこには、
「What?」
金髪ではあるけれど青いパーカーを着た全くの別人がそこにいた。
(……誰?)
アリスとは明らかに違う金髪少女の手を握ったまま、播磨は硬直してしまった。
つづく
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