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2014/05/03(土) 17:18:56.39 ID:wJvh996L0
その後家路につくと、最寄り駅の改札を抜けたところで、見覚えのある人影が見えた。
彼女だ。
「あの…」
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2014/05/03(土) 18:41:56.50 ID:T8TX2oTXo
チューブ?真空管?
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2014/05/03(土) 21:49:11.20 ID:wJvh996L0
「そういえば私の名前まだ言ってなかったね。私は岩沢まさみ。よろしく」
こちらから聞かずとも名を名乗ってくれた。岩沢。岩沢さん…。
「あの、岩沢さん」
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2014/05/03(土) 21:56:12.57 ID:wJvh996L0
岩沢さんは、いつか自分の作った曲を世に出したいと言う。
「それじゃあ、今日はこの辺で」
「そうですね。二度も会っているのだから、また機会はあるでしょうし」
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2014/05/03(土) 22:03:56.82 ID:wJvh996L0
昨日と、一昨日とで岩沢さんとユイという二人の人物に出会っていた。
二人の姿や性格はまるで違っていたが、声を聞く度に、目を逢わせる度に、優の面影が重なっていたのだ。
そして今日もまた出会い、重なる。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/03(土) 22:08:35.66 ID:wJvh996L0
岩沢さんは死んでいるという。
死んで生き返ったという。
正確には、死後の世界で成仏し、人生を一からやり直しているという。
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2014/05/03(土) 22:16:22.29 ID:wJvh996L0
何となく直感だけで言った。理由は説明できなかったが、想いだけは伝わったらしい。
「分かった。私も考えてみるから、あんまり悩まないでよ」
「ありがとう」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/03(土) 22:21:54.50 ID:wJvh996L0
「歌えないのに曲をもらってどうするつもり?」
「歌います。必ず」
「そうは言っても今現在アンタの声は生きてないだろ?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/03(土) 22:26:25.92 ID:wJvh996L0
アタシが渡すのは曲だけだよ。と言い、楽譜を与えてくれた。
昨日完成したばかりだったらしい。
きっと私は春香達が歌声を取り戻した時に、昔の私と決別したと錯覚していたのだ。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/03(土) 22:30:39.61 ID:wJvh996L0
楽譜を受け取ると、私は走り出していた。
電車に乗り、昨日の電気街へ。昨日の広場へ向かっていた。
そこには昨日の体の小さな少女がいた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/03(土) 22:35:43.93 ID:wJvh996L0
ユイに作詞の依頼をした。
出来るかどうかは問題ではない。ただ、ユイに詞を付けてほしかったのだ。
ユイは快く受け入れてくれた。
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