過去ログ - 【モバマス】「きみがいたから」【結城晴】
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[saga]
2014/05/03(土) 21:10:42.88 ID:3dnvgWSh0
イベント後、ライブの興奮も冷めやらないままに、オレは楽屋に向かう。
いったんは警備員の人に止められたけど、事前に佐城が話をしてくれてたから、すぐに通してもらえたよ。
楽屋に入ると、佐城と、例の桃華って子が、椅子に座って、衣装のままで楽しそうにお喋りをしてた。
佐城はオレに気づくと、すごい勢いで立ち上がり、ドレスのすそをつまんで走り寄ってきた。
どん、とオレにぶつかってきたかと思うと、ぎゅっと抱きつかれる。
予想外の反応に、オレは硬直しちまって、助けを求めるみたいに桃華って子を見ちまった。
その子はどこか寂しそうな目で佐城を見つめていたけどさ、視線を上げてオレを見て、頭をなでるジェスチャーをしてきたよ。
まあ……ん。
いいだろ、こんな時ぐらいはさ。
オレは、抱きついたまま離れない佐城の髪を、そっとなでてやったよ。
「良いステージだったよ。感動しちまったぜ」
腕の力がふっとゆるんで、佐城が涙目でオレのことを見上げてきたよ。
ステージ上ではあんなに気丈だったくせにさ、佐城は震えてるんだ。
偉そうな言い方かもしれないけどさ、ほんとうに、よく頑張ったよな……。
「あなた、結城晴さんでして?」
桃華って子が、オレのすぐそばまで近づいてきてた。
こいつ、何でオレのこと知ってんだ?
「会うたびに雪美があなたの話をするんですもの、気づかない方が鈍感というものでしてよ」
思わず佐城を見ると、満面の笑みになるもんだから、かえってオレの方が照れくせぇよ。
「ご挨拶が遅れましたわ。櫻井桃華です。本日は、わたくしと雪美のステージをご覧いただいて、感謝致しますわ。最前列にいたあなたの声援、ちゃんとわたくしの耳には届いてましてよ」
嫌味のない感じで、微笑む姿は、やっぱりプロなんだなって思うよ。
「雪美、早速で申し訳ないですけれど、先にプロデューサーのところに行っていてくださる? わたくし、結城さんと二人でお話したいことがありますの」
「……わかった……」
佐城は素直にオレから体を離すと、小さく手を振り、楽屋を後にしたよ。
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