過去ログ - 【咲SS】景子「折れた刃は錆びつかない」【越谷女子】
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga age]
2014/05/03(土) 22:16:13.94 ID:0DAp6Rns0
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『先鋒戦終了お"お"お"お"お"お"お"!! 圧倒的な力を見せつけるシードの千里山!! 追いすがるのは越谷女子!!
 劔谷と阿知賀は少し出遅れたがまだまだ試合は始まったばかりだあ"あ"あ"あ"あ"!!』

 先鋒戦が終わって、越谷女子は二位につけている。

 千里山のエースが強いのはわかっていた。それでも、堂々のプラス収支。私は、対局室から帰ってきた先鋒の生徒に声を掛ける。

「どうだ、千里山は強かったろ」

 はい、とっても――そう言って、彼女は困ったように頬を掻いた。

「楽しかったか?」

 私は聞く。彼女は、はい、と満面の笑みで頷いた。

「よし……じゃあ、ここからが正念場だ。確実にバトンを繋いでいこう。
 次鋒戦、注意すべきは阿知賀女子だ。他の二校も侮れないが、阿知賀の次鋒は別格だ。心して打ってこい」

 次鋒の生徒が、わかりました、と拳を握ってみせる。

 個人成績を客観的に見れば、この子より、阿知賀の次鋒のほうが強いのは明白だ。

 しかし、それならそれで、やり方というものがある。

「ケイちゃん……」

 次鋒の生徒の見送りを終えて、例の少女が、また私の隣に戻ってくる。

「きっと……今年は勝てるよね?」

 不安と期待が入り混じった、なんともいえない表情で、私を見つめてくる少女。

 私は、できるだけ不敵に、あくまで自信たっぷりに、笑う。

「ああ。勝てるさ――」

 モニターに目をやる。

 次鋒戦が、始まろうとしていた。


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