過去ログ - ことり「雉も鳴かずば撃たれまい」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 02:59:19.81 ID:Q/bzk47d0
「悩みの解消法? うーん……とりあえず好きな音楽を聴く、かな」
「あとピアノね。何かに没頭してる間は悩みなんて忘れられるし……忘れたら、その後も思い出さなくなるかもしれないでしょ」
悩みなんてないと返されると思っていた絵里は、真姫の真摯な対応に手を握って感謝した。
「私は…とりあえず、へとへとになるまで歌う、かな?」
「あとは……お腹いっぱいご飯を食べる、とか…えへへ」
だいぶ調子を取り戻してきた花陽は答えた。にこは、花陽がノイローゼから復帰した鍵が、希と関係がありそうな気がした。
「悩んでどうにかなることと、悩んでもどうしようもないことがあると思うにゃ」
「どうにかなることなら直感を信じる! どうしようもないことは、忘れちゃえばいいにゃ!」
まさに凛らしい発想だと絵里は思った。しかし他人の悩みに対して忘れろと言えるはずもなく、没案行きとなった。
「弓を引きます。静かな世界で、自分自信と見つめ合うのです」
「しかし…最近、悩むこともまたいいことだと知りました。にこ、恋をしましょう。恋の悩みは自分を」
にこはその場を去った。すっかり恋愛脳となってしまった海未からまともな答えが引き出せる筈もなかった。
「おやつだよ。おやつがあれば幸せになれるよ。絵里ちゃんもことりのおやつ欲しい?」
「でもだめなの。おやつは自分で見出してこそ価値ある物なんだよ。絵里ちゃんもピッタリなものを探すといいよ」
ことりの発言がまるで危ない薬の隠語のように聞こえてしまい、絵里は周りを警戒した。当然没案になった。
「うーん…好きなものを食べる…とか? でもちょっと体重が気になっちゃうよね…」
「あ、あとね、小さいころはお母さんにぎゅってしてもらってた! 今だったら穂乃果も絵里ちゃんに抱きしめてもらえれば」
惚気が始まりそうだったのでにこは退散した。しかし答えだけ見れば割とまともな部類だった。
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