過去ログ - ことり「雉も鳴かずば撃たれまい」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/05/04(日) 05:40:12.07 ID:yZX4SREN0
「いやああああああああああああああああ!!」

耳を劈く悲鳴が、音乃木に轟いた。
校舎に残っていた誰もがその声を聴いた。

一番最初に動いたのは、穂乃果だった。

恋する彼女の耳は寸分たがわず絵里の声を聞き分けることできる。
そして彼女は確信したのだ、今のは間違いなく絵里の悲鳴であると。

絵里の身にいったい何が起きているのか。
穂乃果は嫌な予感が実体化して背中に圧し掛かっているような重圧を感じた。

「んあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」

続いて響く第二波はにこの悲鳴だった。
今この学校でどれほど恐ろしいことが起こっているのか、穂乃果には全く分からなかった。

しかし、μ'sの三年生二人が何者かにやられた今、残る一人が―――希が危ないと穂乃果は察した。
穂乃果は彼女ら三人が一緒にいたのを知っているからだ。

μ'sに恨みを持つ者の仕業か、それともたまたま居合わせてしまったのか。
穂乃果は無事でいてくれと願い、三年の教室へ続く最後の階段に足をかけた。



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