過去ログ - 伊織父「娘はアイドル」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/05(月) 19:18:41.76 ID:wBxpcr1o0

「それだけの事だ。お前は水瀬の令嬢として、水瀬グループで働き、水瀬グループの後継者一族として、経営に参画していった。それだけだ」

私の言葉に、伊織は何も答えなかった。
だが、伊織なりに何かを感じ取ってくれたのかもしれない。
伊織が好きなように生きていければ、私はそれで良いと思っている。
ひょっとすると、伊織に水瀬という名の箱は小さいのかもしれない。
アイドル。
私には理解しがたい世界に、伊織は何かを見出したようだ。
それが、どういう結果を産むのかは分からない。
だが、私は伊織が進む道なら、間違いはないだろうと思っている。
もし、それが間違っていたとしたら、伊織は自分でその道を正す事も知っている筈だ。

「お前のしたいようにするがいい。私はそれにとやかく口出しはしない」

それに軽く頷いた伊織は、おやすみ、と一言を残して部屋を出て行った。
時計の針は、いつの間にか天辺を回り、今長い針が一つ動いた。
私は次の日の仕事に備えて、そのままベッドへ滑り込むことにした。




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