過去ログ - 伊織「小川町で食べたつけ麺980円」
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2: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:17:00.59 ID:lh5qy8JYo
私は密かにラーメンにハマっている。事務所の誰にも言っていない、秘密の楽しみだ。
仕事帰りに一杯引っ掛ける、などというとオヤジ臭いことこの上ないが、疲れた体にカロリーと塩分が染みわたるのだ。
もちろん私は貴音のような人外の体の作りをしていないから、ラーメンを食べるための我慢をして臨んでいる。


3: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:17:30.70 ID:lh5qy8JYo
「生憎の天気だけど、ある意味でラーメン日和なのよね♪」

古本屋街を紹介するロケの帰り、有名なつけ麺屋があると聞いたので少し足を伸ばしてみた。


4: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:18:35.48 ID:lh5qy8JYo
30分ほど並ぶことは覚悟していたが、小雨のせいか客足は鈍くすんなりと中に通される。
店内は正方形状でカウンターがグルっと配置されている。
麺を茹でる熱気と小麦の香り、芳醇なスープの匂いに食べる前から腹の虫が騒ぎ出す。


5: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:19:02.06 ID:lh5qy8JYo
「二代目つけ麺、おまたせしました!」

出てきたのは丼が2つ、片方にはタレ、もう片方には麺が入っている。


6: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:19:28.02 ID:lh5qy8JYo
「半分ほど食べましたら、麺の方にすだちを絞ってお召し上がりください。あと、お好みでこちらの黒七味をどうぞ!」

ごゆっくりどうぞ。と店員が下がっていく。


7: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:19:54.16 ID:lh5qy8JYo
麺に添えられたすだちの緑が鮮やかだ。これを絞ったらどんな味になるのかワクワクする。
それに黒七味、京都の特産品だがまさかラーメン屋で出会えるとは思わなかった。

「ふーふー……はむっちゅるちゅるっ」


8: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:20:35.03 ID:lh5qy8JYo
軽く麺をタレに付け、一気にすする。
空気と一緒に麺が口腔内に入り込み、タレの香りと麺の香りが暴力的に押し寄せる。


9: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:21:02.09 ID:lh5qy8JYo
「豚骨ベースに鶏ガラと、魚介の味もするわね……」

複雑な味が全く互いを殺すこと無く同居している。いい仕事。
中太の麺は噛みしめるほどに甘く、香ばしい小麦の味わいが増す。
タレの絡みもいい感じ。


10: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:21:45.23 ID:lh5qy8JYo
「あら、そろそろすだちを加えないと」

気がつけば半分ほど麺を食べていた。
ぎゅうっとすだちを回しかけ、麺をよく混ぜる。


11: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:22:11.94 ID:lh5qy8JYo
「チャーシューと味玉はこのタイミングでいただきましょ♪」

いわゆる全部のせ系ではないのでチャーシューはぶつ切りだが、熱々のタレの中に浸かっているおかげで口に入れた時に凝固した油を感じることはない。
味玉も同様にしっかり温まっていて良い。


12: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/05/05(月) 21:22:40.70 ID:lh5qy8JYo
「もぐもぐ、うん、このチャーシュー、真面目な味」

タレの旨味と肉の旨味が合わさって最強に見える。


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