18: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:07:18.40 ID:j9WrMxpn0
営業スマイルもすっかり身についてしまった。
相手方と話していると別の控え室の扉が開いた、中から出てきたのは制服姿のは渋谷凛。
凛「プロデューサー、着替え終わったよ」
19: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:08:27.49 ID:j9WrMxpn0
渋谷凛が頭を上げた時に目が合ってしまった。
凛「えっと、今日の相手の水瀬さん、だよね?」
20: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:09:25.95 ID:j9WrMxpn0
P「……今日は残念だったな」
帰りの車内、重苦しい空気をプロデューサーの一言が破った。
21: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:09:52.04 ID:j9WrMxpn0
P「なぁに、たったの一度負けただけだ。それに負けるのは散々経験してきただろ?」
デビューしたての頃はオーディションにも中々受からず、フェスにも負けてばかりだったわ。
その度にコイツが励ましてくれていたのを思い出す。
22: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:10:29.21 ID:j9WrMxpn0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
23: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:10:57.23 ID:j9WrMxpn0
あの日から幾日が経過して、今私は事務所のソファーに座っている。
午後からのレッスンの為に。
負けた翌日、紙面を賑わせたのは渋谷凛だった。
24: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:11:32.32 ID:j9WrMxpn0
P「伊織〜、レッスン行くぞ〜」
伊織「えぇ」
25: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:12:33.12 ID:j9WrMxpn0
伊織「なって……。それ、本当なの?」
P「おぅ、この前の負けからほとぼりが冷めるまでな」
26: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:13:43.17 ID:j9WrMxpn0
伊織「失礼します」
部屋に入ると同時に、椅子を回転させてお父様が私の方に向き直る。
27: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:14:23.54 ID:j9WrMxpn0
伊織父「そのせいであの男、何といったか。……まぁいい、プロデューサーにどれだけの心労をかけているか」
プロデューサーに心労?
全くの寝耳に水の発言だった。
28: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/05/05(月) 23:15:18.80 ID:j9WrMxpn0
伊織父「お前が負けた事によって、お前への仕事が全てあの新人に流れていった
あのプロデューサーはそれでも多方面に営業をかけて、日夜動き回っている」
62Res/27.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。