53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/06(火) 21:52:25.71 ID:+VRGIcSdo
某日 一三○○ 泊地近海ニテ深海棲艦ノ侵攻ヲ確認
――執務室――
提督「……どうしても行くのか」
木曾「黙ってやられるのは癪だしな」
提督「大局はすでに決しているぞ?」
天龍「勝つとか負けるとかじゃねえんだ。俺達は軍艦、戦いの中で最期を迎えてーんだよ」
陽炎「辛くはないわ。寧ろ穏やかな気分……」
時雨「これは今までと違って、勝つための戦いじゃない……僕達艦娘の魂の為の戦いなんだ」
雷「このまま戦わないで、終わってしまったら……」
電「電達は、魂に遺恨を残す事になるのです」
翔鶴「提督。私達は敵を倒す為じゃない、自らの最期の為に、出撃するんです」
瑞鶴「私達は、提督さんに沢山の物をもらった。軍艦の頃じゃ知ることができなかった事を
沢山教えてくれた。体験させてくれた」
翔鶴「提督にはもう、十分幸せを頂きました。だから、行かせてください」
提督「……全く、お前達ときたら……こういう時だけは精悍な顔つきをする」
執務室に、悲観的な空気は全く流れていなかった。
それどころか、どこか清々しささえ伺える。
提督「……わかった。お前達の最期、しかと見届けよう!」
提督「見届けたた後、私もすぐにそちらに向かう! 暫しの別れだ!」
提督「泊地遊撃隊、出撃! その魂の安寧の為に!」
雪風「……雪風は、前にもこんな風景を見たことがあります……」
雪風「それはいつだったか……」
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