過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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25: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/17(土) 23:41:37.27 ID:jR4Y4T3M0

丁寧に積み木を積む細い指を眺め。
フィアンマはジュースを飲み、手伝うでもなくトールを応援していた。
たとえ好きな相手であろうとも、何もかも手伝っては意味がない。
リハビリというものは基本的に辛いものだが、彼ならば耐えられると信じている。

「フィアンマは、こういう遊びはしたのか?」
「ん? 昔か?」
「そ。何かそういう子供っぽい遊びのイメージないからな」
「あまり経験は無い。パズルならばあるが」
「へえ。……何食ってんの?」
「全粒粉チョコレートクッキーだが」
「俺も食う」
「………あー…ん」

個装の、大きなクッキー。
パキパキ、と何度か手折って分割し、彼女は一欠片取り出す。
口元に運んでもらい、積み木を積みながらトールはクッキーを口にした。

「……思いのほかボソボソしてんな、コレ」
「安いという理由で買ったんだ。…確かにさほど美味ではない」

全粒粉は健康に良いのだったか、と彼女は首を傾げてクッキーを食べる。
以前よりお菓子に煩くなくなったのは、普通の食べ物を身体が受け付けるようになったからだろう。
本質的に、彼女は偏食者ではない。

「後もう一息だな。…ふー」

息を吹きかけられた積み木が揺れ、

「……今のわざとだろ?」
「完成したらそれで終わりとしてしまうだろう」

にっこり。

恐ろしく美しい笑みに項垂れ、トールは積み木を積む。
惚れた弱味というやつだった。何をされようとぶん殴ったり出来ない。


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