過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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26: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/17(土) 23:42:27.06 ID:jR4Y4T3M0

「これは?」
「二本」
「………これは?」
「ご……三本。引っ掛ける意味あったのか、今の」
「とっさの判断能力と動体視力を見ようと思ったんだ」

戦闘中に頭を打ったということもあり。
フィアンマは握り拳から指を伸ばし、それが何本か、というテストをしていた。
トールは見たままに、二本、三本と回答している。
どうやら問題はなさそうだ、と彼女はほっと胸をなで下ろし。

「脚は問題ないのか」
「ああ、歩くのは。走るのは体力が保たねえ」

体力作りもしなければ、とため息をつき。
トールはベッドから降りて立ち上がり、窓の外を見た。

「良い天気だな」
「ああ。………此処は戦地から遠い病院だし、平和だ」
「これから中心地に行くことになるんだけどな」

ぽん、と彼女の頭を一度だけ撫で、トールは服を手に取る。
入院患者用のパジャマのボタンを緩め。

「支払い諸々はもう済ませたんだろ」
「それは、そうだが。……本当に、もう行っても大丈夫なのか」
「勿論。……あー、でも仮眠してから行くか」

服を元の場所に戻し、思い立ったようにそう告げて。
彼はベッドに再度横たわり、彼女を見上げた。

「お前も寝る?」
「んー。…俺様は起きてる」



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