過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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30: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/17(土) 23:45:31.70 ID:jR4Y4T3M0

淫夢でも見たのか。
それならば、こんな怒った顔ではないはずだ。
自分が浮気する夢でも見たのかもしれない。
こんなに独占欲が強い男だっただろうかと疑問は残るけれど。
とはいえ、先日のトールを見やれば、自分を喪っただけで彼はおかしくなる。
それを考えると、なかなかに独占欲は強いタイプなのかもしれない。

「ふ、ふぁ…」

何十回何百回と口内を蹂躙されながら、フィアンマはそんなことを考えていた。
息苦しさに突っぱねようとした手首を掴まれ、更に深く口づけられる。
少し催すものがあったが、そこは貞淑に足をもじつかせることで我慢した。
病院でそういうことをするのは若干いただけない。

「は、」
「ふ、……げほ、」
「………」

長いキスが終わり、抱きしめられる。
骨を折られるのでは、と不安になる程強い力だった。

「………」
「………」

トールは終始沈黙している。
『俺のものだ』、と誰かに宣言するかの如く、腕の力は緩まない。

「……トール」
「…………」
「……トール」
「…………」
「……俺様はトールの恋人だよ」

ほんの少し、力が緩まる。
抱きしめ返し、今度はフィアンマがふて寝をする番だった。


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