過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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29: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/17(土) 23:45:01.53 ID:jR4Y4T3M0

「………すごい冷や汗だな」

眠るトールの様子を眺め、フィアンマはぽつりと呟いた。
起こすべきなのかどうか、判断に迷う。
ひとまず手近なタオルで彼の顔や首を拭いたが、汗は止まらない。

「…………」

寝付いたと思えば。
夢見が悪いのだろうか、と首を傾げ。
彼女は手を伸ばし、トールの身体を揺さぶることにした。
本当はほぼ起きかけの状態に優しく声をかけて起こすのが好ましい。
好ましいのだが、そんなことを言っていると彼の夢見はますます悪くなるだろう。

「トール」
「う……」

反吐が出る、とでも言わんばかりの表情を浮かべ。
彼は目を覚ますと同時、だいぶ強引に彼女の手を引っ張った。
思い切り倒れこむ彼女を毛布の中に引きずり込む。
ホラー映画さながらの強引さに狼狽しながらも、彼女はトールを見た。

「ふ、」
「…ん」

抱きしめられ、口づけられる。

「ん、ん、」

それも、なかなか長い。
何かを探るかのように、舌が入ってくる。
くすぐったく、官能的で、動揺せざるを得ない。


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