過去ログ - トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
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38: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/18(日) 23:35:24.00 ID:xF520frv0

イギリスは生憎の雨だった。
所々が焼け野原になってしまっている。
爆撃は一時止んでいるようだった。

「……」

自分が、間接的な戦争の原因かと思うと気が滅入る。
ただ、これに関して事情を理解している人間は少ない。
一から十まで説明したとして、その内の一体何人が信じるだろう。

「……久しいな」
「………」

男が立っていた。
こちらを真っ直ぐに見据える身体に、衰えは感じられない。
だが、先の戦争で、学園都市への派遣で、彼の身体はボロボロだ。
自分がそのように仕向けてしまった。

「少しは表情に変化を加えたらどうだ。
 ………今日、俺様がお前に会いに来た理由は他でもない」
「………話すが良い」
「………謝罪の為だ」

傘を、握り締める。
目の前の男は、相変わらず寡黙だ。
纏う雰囲気は堅く、静か。

「様々あるが、先んじて直近のことを。
 ……聖人としての力全てを喪わせてしまったことを、申し訳なく思う」
「………」
「……学園都市へ向かわせたことも。
 それから、…………お前の、記憶を」



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