過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/10(土) 10:03:18.36 ID:5nL93qux0


浮浪「おい!人の話を聞いているのか、ガキ!」

浮浪「盗人みてえな頭巾かぶして、さてはお前コソ泥だろ!」


まずい、直感的にそう思った。
どうにもこいつら、畜生のように群れるのが好きらしく、声に合わせて周囲からゾロゾロと人の気配が集まるのを感じる。

行こうとする路地すべてで、人の足音が聞こえてくる。


浮浪「どうせ奉公先の家から逃げてきたか、孤児か知らんがな、縄張りをチロチロとされちゃ、見過ごせねえよな」

エルフ「……偉そうな、御託ばかり並べて」


その場でいくら口をきいても、もう空回りの負け惜しみにしかならなかった。


浮浪「ここにはここの決まりがある、下の奴は上の奴に獲物を明け渡すっていうな」

浮浪「それができないのなら、一度お灸を据えてやらねえとな」


囲まれた少女は、最早相手の目を睨み返すことしか出来なかった。だがその態度は、ただただ感情を逆なでする行為でしかなく、
今の彼女にとっては、自殺行為に等しかった。




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