過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/11(日) 10:15:09.41 ID:Qh1lMEh+0

あくる日、朝からエルフの姿が見えぬと男が思っていると

昼近くになった頃に、どこから拾ってきたのかそこの浅い鍋に食用油を貯めて帰ってきた。


男「お前、消えたと思ったらどこでそんなものを」

エルフ「買ってきた」

男「買った、お前、手癖が悪いと思っていたがとうとう俺の金にまで手をつけたな」

エルフ「まあまあ、そこは一つ先行投資ということで見逃してくれ」


早速エルフは台所に立つと、かまどに"ちからパワー"で火を入れた。

エルフ「ところで、ここには突っ込まないのか?」

男「…まあ、不思議だがもうそういうもんだと受け入れてるよ」


火が燃え上がる間に、少女は包丁を取り出して、泥を洗い落とした芋を慣れた手つき切り始めた。

切り口が男のそれよりも綺麗なので、感心するほどだった。


男「へえ、慣れたものだなお前さん」

エルフ「まあ、山におった頃はよく獲ったシカなんかを一人で解体していたものだからな」

男「…へえ」


かのような小さな子がここまで上手く切るのも不思議なものだったが

それ以上に気になったのはその切った後の芋だった。

非常に、芋が薄く切られている。
ふぐの薄造りでもそこまでやらないとばかりにペラペラだった。


男「しかしそんなに薄くしてどうする、それでは食った気にならんだろうに」

エルフ「黙って見ておれ、今にハイカラ気分にしてやるから」


少女は男の言を制止すると、油が煮えたのを見計らって、その薄切りの芋を投げ入れた。



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