過去ログ - 阿良々木暦「ゆきほエンジェル」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 20:51:55.55 ID:OHJpcaUT0

「待たせたな、萩原」

「私……どうなっちゃうんですか?」

「安心しろ萩原、必ず助けるから」

萩原に歩み寄る。
あれが萩原の心の膿とも言うべきものを餌として稼働する爆弾のようなものならば、起爆する前にそれらを全て吐き出してしまえばいい。
今後もストレスは溜まる。
だが、今ここで前例を作っておけば、例えまた発症し僕がその場にいなくても、萩原ならば一人で何とか出来るだろう。
お前は、そこまで弱くないよな。

「萩原……その羽根は萩原のストレスの権化だ。お前がストレスを溜める度に羽根は進化して行き、最終的には――心が死に至る」

「…………っ!」

誰かが萩原に対して行った呪いだとかおまじないだとかは、話さない方がいいだろう。
素人の行ったものにそう大きな効力があるとも思えないし、何よりも萩原の負担になる。

「そんな、私どうしたら……!」

「落ち着けよ、治すこと自体は難しいくない」

「何をすればいいんですか……?」

「言いたいことを言うんだ」

「……はい?」

場にそぐわぬ雰囲気で可愛く首を傾げる萩原。
いちいち仕草の可愛い奴め……萌えるだろうが。

「何でもいい。社会や友人、両親に仕事……不平不満を何から何まで吐き出すんだ。なに、ここには僕しかいない。萩原が何を言っても他言しないと765神に誓おう」

「え……で、でも」

「躊躇っている場合じゃないぞ萩原。こうしてる間に誰か出勤してきたら更に言いづらくなるんだぞ」

「う……うぅ……」

辛そうにスカートの裾を握る萩原。萩原も年頃の女の子だ、気持ちもわかる。
仕方が無いな、僕が譲歩しよう。

「……わかった、じゃあ僕も一緒に参加する。それでおあいこってことにしてくれ」

「……わ、わかりました」

僕の評価が下がるかも知れないが、萩原の身の安全には変えられまい。
萩原も覚悟を決めたのだろう。
可愛らしいガッツポーズを作って気合を入れて見せた。



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