16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:12:15.50 ID:SCFqxrX60
 「私は大丈夫だから、そこまで怒らなくても・・・・・・」 
  
 「伊織はミキのものなの!」 
  
 「うー、正面切って恥ずかしいこといってくれるわね・・・・・・。」 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:13:38.94 ID:SCFqxrX60
 「でこちゃん、勝手に男の人と結婚しないでなの!」 
  
 「な、なにいきなり言い出すのよ」 
  
 「ほら、伊織のおうちって大きな会社でしょ?いつかそういうことがあるんじゃないかなって」 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:14:23.10 ID:SCFqxrX60
 うん・・・・・・? 
  
 「ふぅん?つまりアイツの変わりってわけ?」 
  
 この時のこの発言はうかつだったと思う、そんなわけないのに。 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:15:05.34 ID:SCFqxrX60
 これが美希と交わした最後の会話、それ以来美希とは会ってないの。 
  
 この日の夜、美希から別れようってメールがきたわ。 
  
 急いで電話かけたけれども、美希は電話に出なかった。 
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:15:46.77 ID:SCFqxrX60
 このまま、美希と会えないままお別れなのかしら。 
  
 せめて、あの日のことを誤りたい1、せめて最後は笑顔でお別れしたい・・・・・・ 
  
 刻々と迫る式の時間に、顔が青ざめている私を鏡が映し出す。 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:16:36.33 ID:SCFqxrX60
 伊織。 
  
 ふと思い出す美希の声、それと同時に懐かしさと悔しさから涙が顔を伝う。 
  
 ねぇ、美希。 
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:17:14.93 ID:SCFqxrX60
 ううん、弱くなったんじゃないわ。 
  
 美希と恋して、優しくなれたの。 
  
 「美希・・・・・・」 
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:17:59.75 ID:SCFqxrX60
 全く、誰のせいよ。 
  
 私を泣き虫にしたのはアンタだからね、あとでこちゃんいうなっての。 
 ・・・・・・? 
  
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:18:36.64 ID:SCFqxrX60
 久々に聞くその声に、私は少し火照るのを感じる。 
  
 やっぱり私はまだ美希のことが好きで諦められないんだ。 
  
 だからこんな幻聴を・・・・・・ 
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:19:13.55 ID:SCFqxrX60
 「美・・・・・・希・・・・・・」 
  
 もう一度、美希を呼ぶ。 
  
 今度は虚ろじゃなく、美希に向けて。 
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/05/09(金) 21:20:05.29 ID:SCFqxrX60
 「さてと、時間もないの」 
  
 「そうね、もうすぐで式が・・・・・・」 
  
 「何を言ってるの伊織?」 
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