6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:13:59.64 ID:hnbXP8NZ0
「おはようございます、お嬢様」
多くの使用人達がそうであるように、新堂も朝早くから動き出している。
皺ひとつ無い折り目正しい服装は、まるで産まれたときからその格好であったかのように、新堂のごく自然な姿に映る。
「お嬢様は、今日は何時頃のお戻りですか?」
「そうね…8時には」
「今日は、旦那様も夜にはお戻りのはずです」
もっとゆっくりしてくるかと思えば、
「どういう風の吹き回しかしら?」
「さあ、私にはなんのことやら?」
とぼけてみせた新堂の顔を軽く睨みつけておく。
相変わらずこの老執事は勘が尖い。
「では、行ってらっしゃいませ、お嬢様」
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