過去ログ - 伊織「私はアイドル」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 23:10:45.23 ID:hnbXP8NZ0

竜宮小町、いえ、765プロが芸能界で実力を付けてきたとはいえ、まだお父様やお兄様は、私の事を認めていない。
何故なら、水瀬の一族として、まだまだ私は未熟と考えているからだろう。
私自身もそう思っている。
だけれど、それは正しい事なのだろうか?

「…水瀬だから、水瀬の価値観だけにとらわれる…それが私は嫌なのよ」
「水瀬が水瀬たるのは、その価値観だけでしょうか?」
「どういう事?」
「それは、きっとお嬢様が一番よく分かっているはずですよ」

新堂は、私に微笑むだけ。
いつも彼は、私が自分で答えを出すように仕向けてくる。
家に居ないお父様やお母様にかわり、私に色々なことを教えてくれたのは新堂だった。

「私が?」
「ええ、お嬢様なら」

新堂の言葉を何度も何度も繰り返しながら、食事と入浴を終えた私は寝てしまった。



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