126: ◆TRhdaykzHI[saga]
2014/05/16(金) 19:10:31.16 ID:kELIGolwo
* * *
王都 宮殿
戦士「騎士!ここにいたか」
騎士「あれ?戦士さん今は休憩中じゃ?」
戦士「王都に魔王たちが到着したらしい。いま謁見の間にいるそうだ。俺たちも行くぞ」
騎士「は、はい!」
コツコツコツ……
騎士「魔王さんたちが……」
戦士「お前あんまり浮かれるんじゃないぞ」
騎士「浮かれてなんかいませんよ!国の緊急事態なんですから、僕だって弁えてます」
戦士「分かった分かった。魔女が来ているといいな。まあ来てるだろうが」
騎士「だだだだから誰も魔女さんのことなんて話していないじゃないですか」
騎士「……そ、そうだ。僕は最初魔王さんのこと、
何考えてるかよく分かんない人だなーって思ってたんですよ」
戦士「露骨な話題逸らしだな」
騎士「戦士さん!真面目に聞いてください!
ほら、魔王さんってあんまり表情が顔に出ないじゃないですか」
戦士「魔女と違ってな」
騎士「それでですね!!ある日魔王さんがまた難しそうな顔で何やら虚空を見つめていて、
僕は『きっとすごい難しいことを考えているんだろうなあ』と思ったわけです」
騎士「そしたら横にいた勇者さんは
勇者『いや、あれは難しそうなことを考えていそうで実はなにも考えていない顔だ』
って言って……」
騎士「いやいやまさか、と思うじゃないですか。あの魔王さんが。
そしたらその後、勇者さんが魔王さんに話しかけに行って……
勇者『なあ魔王。いま何考えてんだ?』って聞いたら、
魔王『ん……?』
魔王『何も考えてない』
騎士「…………って!どう思いますか戦士さん」
戦士「いや……どうも……?」
戦士「なんだ、どう反応すればいいんだソレ?」
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