28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/12(月) 21:06:23.22 ID:WmSvF+Wh0
「感染……だって?」
僕と忍野の存在など初めから眼中に入っていないのか、天海は次々と音無さんにまくし立てていた。
「千早ちゃんと合同誌なんです! それで今回は全員で参加しようってことになって――」
全員で。
その言葉で一気に体温が下がった気がした。
「隠神御前の特徴として、感染後、一気に発症する事だ。そして感染した者は――やがて、男同士の恋愛のことしか考えられなくなるのさ」
「……冗談だろ、おい」
ぞくり、と背筋に冷たいものが伝った。
人を傷つけたり、生命に関わる事象ではないのに、こんなにも恐怖を感じるなんて尋常ではない。
「気付いた時にはもう手遅れ……さ」
額に汗し、苦笑いと共に吐き出した忍野の言葉も傍らに、僕は焦燥とも絶望とも取れる感情に自分の呼吸が荒くなっているのを感じたのだった。
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