過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/05/13(火) 21:45:02.88 ID:7uhLKSG60
昼が来る。
のろのろと本を『読み』、積む。
いくらでも知識を与えてくれる原典は、俺様の味方だった。
俺様自身は、誰にだって、この知識を与える心づもりがある。
世界がそれを許さないだけだ。
原典には擬似的な意思があり、学ぼうとする者には優しい。
当然、『廃書』とする時には抵抗を受ける。
右腕を振ってしまえば、抵抗は消えてしまうのだが。
どうしてこんな力が備わったのかは知らない。
本来はきっと、原典を壊すための力ではないだろうと思う。
何にせよ関係ない。
俺様は一生この場所から出られない。
この『腕』を見られれば化け物であることがバレる。
そうでなくても、魔術師にとって自分の存在は倒すべき怪物でしかない。
人の生み出した毒の掃き溜めを掃除するだけの、そんな存在は。
『燃やすか……』
危険な原典は、写本を作成して館に放り込み、俺様が原典を処分する。
毎日毎日、飽きもせず、危険過ぎる原典は館に放り込まれていく。
それだけ、魔術サイドには常軌を逸した者が存在するということだ。
『………ウートは、元気かな?』
白いカーテンで覆った窓を見やる。
そうやって目を逸らした途端、自動復元した原典が牙を剥いた。
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