過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/05/13(火) 21:45:40.98 ID:7uhLKSG60
歳が十二になった頃、精通がきた。
そのためか、下働きよりも娼夫として働かされることが増えた。
主に、男に相手にされないような女の相手だ。
甘く愛を囁けば、笑顔で札束を振るってくれる。
『愛してるよー、XXちゃん』
『うふふ、私もよ……』
ねっとりと、臭い唾液を首に付けられる。
笑顔で軽く受け入れると、札束を置いて女は出て行った。
穢い。
風呂場に駆け込んで、食べたものを吐き出す。
ついでに、口づけた時に入ったであろう女の唾液も。
口紅の味もひたすらに気持ちが悪い。
『ふ、げほっ、げほ…!』
味方なんていない。
『………あ』
時計を見る。
夜だった。
それも、随分な夜更け。
彼女に会いに行こう、と思い立った。
今夜は星が綺麗だから、彼女は起きている。
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