過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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8: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/12(月) 23:36:16.92 ID:A0cQK16M0

傘を捨てて、窓に近寄った。
声は届かない。やっぱり分厚い。

『あ、おれ、えと、』

言葉に困る。
女を口説くなんて朝飯前だと思っていた。

『     ?』

不思議そうに首を傾げられる。
ワンピースが透ける素材であることも相まって、彼女がこの世の者とは思えない。
しかし、恐怖よりも魅力の方が強い。
娼館に戻ればいくらでも美人は居るのに、彼女達では比較にならない。

『   !   』

こんにちは、と言っているのだろうか。
ぱくぱくという口の動きは、沢山の言語を操っている。
どれが自分に通じるのか試しているようだった。

『かわいいね。ねえおじょうさん、きみのなまえ、なんていうの?』

聞いてみた。
イタリア語だったが、理解してくれたようで。
困った顔をした後、彼女は窓を指でなぞった。
窓の向こう側からなぞるので、当然逆文字になる。


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