過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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9: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/12(月) 23:37:10.32 ID:A0cQK16M0

Fiamma=testo=originale.

左右真逆文字。
なかなかの長文だったが、どうにか読み取った。
フィアンマ=テスト=オリジナーレ。
直訳すると炎の原本となるが、立派な人名だ。

『ふぃあんまちゃんか』
『     ?』

嬉しそうに楽しそうに、彼女は聞き返してくる。
自分の名前。
"おい"だとか"ガキ"だとか、そんなもので呼ばれ過ぎて、うまく思い出せない。
ふと思い浮かんだのは、絵本代わりに読んだ『スノッリのエッダ』。

『うーとがるざ』
『              』

教えてくれてありがとう、とはにかまれる。
心拍数が変拍子て動いて、言葉に詰まる。

腕時計を見た。

そろそろ家に戻る時間だ。

『またあしたも、きていい……?』
『              』

ばいばい、と小さな手を振られた。
じゃあね、と手を振り返して、走り出す。
途中振り返るも、白いレースのカーテンでなにも見えなかった。


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