96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/18(日) 00:33:22.81 ID:AKRGRf8O0
勇者「ぐぁああああああっ!!?」
黒騎士?「勇者さんっ!!」
姫「何てことですの!何万という竜どもを倒してここまで来たというのに、親玉の竜王がここまで強いなんて!」
ここまでの道のりの疲れもあるが、竜王の強さは勇者の予想を遥かに超えるものだった。
鋭い爪と牙を振るって敵を寄せつけず、背に生えた四枚の翼で氷雪まじりの強風を起こし
果ては口から吐き出す火炎によって勇者を傷つけて苦しめた。
鈍重な動きだか、難攻不落のその様は
まさしく動く要塞と言えた。
竜王「どうした?もう降参か?勇者よ、されば貴様らの命はないぞ!」
勇者「くっ…そぉぉ…」
竜王「ぐはははっ!この高地にまで来て、ただの人間が竜族の王に勝てるはずもなかったのだよ!愚かだったなぁ」
姫「卑怯者!恥知らず!まったく失礼しちゃいますのー!」
黒騎士?「……くっ、勇者さん」
勇者「だ、大丈夫ですよ、黒騎士さん」
黒騎士?「…で、でも」
膝をつくことなく、不動のまま勇者は剣を掲げて、竜王に立ち塞がった。
勇者「…は、前とは立ち位置が逆になりましたね」
黒騎士?「……え」
勇者「……く、黒騎士さんのことだけは、なんとしても、守ってみせますから!勇者として!」
黒騎士?「……勇者、さん」
姫「………」
姫「…あれっ?」
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