過去ログ - 姫様「では、頼みましたよ勇者」
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95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/17(土) 23:51:53.67 ID:kH1T2GB60

勇者が、鞘から抜いた刃を目にも留まらぬ速さで振りかざし、切っ先が彼女の眼前で急停止した!

?「………」

その間、彼女は瞬きを乱すことなく、彼の双眸だけを見つめていた。


勇者「………」

姫「…また、古臭いことするんですのね、貴方も」


勇者「…分かりました、連れていくだけです、出来るだけ危険の内容にしますから」

?「はいっ!ありがとうございます!」

勇者「いいえ、こちらこそ助かりますよ、黒騎士さん」


姫もこの時、これで自分の分も荷物が軽くなるなぁと考えていたのでした。

黒騎士?「はい、まだ自分ではその名前は、実感もないんですけど…」


こうして、少しだけ重くなった荷馬車が
霊峰へと至る緩やかな坂道を、ようやく登り始めたのでした。




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