8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/14(水) 19:35:03.14 ID:nm2l17/f0
「でもな忍、よく考えてみろよ。今でこそ大学生という遊んでてもご飯が食べられる身分に傾倒しているけれど、僕は卒業したら自分の食い扶持は自分で稼がなくちゃいけなくなるんだ」
「働かざるもの食うべからず。至極当然な自然の掟じゃの。それで?」
「就職できなかったらドーナツさえ買えない、なんて状況に陥ることだって十二分にあるんだぞ?」
「さっさと就職とやらをせんか! このヒキニート野郎めが!」
「僕は引きこもりでもニートでもねえよ!」
ドーナツが絡んだ途端に手のひら返しやがって。
「人間社会も色々大変なんだよ……就職難ってやつだ」
「ふむ、ドーナツ供給の危機となると早急に対策を立てねばのう」
忍が顎に手を添えて頭を傾げるその様は非常に可愛かったが、元より忍の策なんてろくでもないに決まっている。
何せ躍起になっている僕でさえどうにもならないのだから。
「おおそうじゃ、名案が浮かんだぞ」
「おっ、なんだなんだ?」
猫ならぬ吸血鬼もどきの手も借りたい僕は、一応期待している振りをして身を乗り出す。
まあ役には立たないだろうけど、聞いてあげるのが大人というものだよな。
「あのツンデレ娘に養ってもらえばよいではないか」
「ヒモじゃねえか!」
本当に役に立たなかった。
それどころかマイナスだ。
ちなみにひたぎは夏にはさっさと内定を取ってきたのだった。
その時に毒舌100%で散々罵られたのはそれこそ言うまでもない。
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