過去ログ - 遊佐こずえ「つれてってくれるから」
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2014/05/17(土) 00:54:54.59 ID:SBYvJ4MO0
こずえの名前を呼ぶ。彼女は私に気づくと、嬉しそうに笑った。
「ぷろでゅーさー……みつけてくれたぁー」
「ダメじゃないか! 勝手にどこかへ行っちゃあ」
私はこずえに駆け寄ると、息を整えもせず、こずえを叱った。それでも、こずえはにこにこと笑って
「ふわぁ……ぷろでゅーさーなら、みつけれるから」
あくび混じりに、そう言ってみせるのだ。
私の思考に、一抹の影が差す。こずえはこうも信頼してくれるが、私は本当に、それに応えれる人物だろうか。彼女の優秀さに甘え、自らの本分を投げ出すような者が、こうも信頼されるべきなのだろうか。
なによりも、こずえがもう少し歳をとってから、私の本性に気づいたとき、その信頼が裏返らないと、言い切れるのだろうか。
「こずえ、私は君を、いつでも見つけられるわけじゃない」
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