6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/17(土) 03:02:11.45 ID:NZd4BHGyo
いまいち反応の悪いスマイルにフンと鼻息で返事を返すと、ペコはさっきのテニスコートの女子たちに向かって叫んだ。
「なぁーあんたらさー! そんなクソ熱いところじゃなくてさー! 卓球部見学してもいいんぜー!? 体育館涼しいんぜー!?」
ペコに叫ばれた女子たちは、しばし顔を見合わせると、クスクス笑って、その中の一人が
「卓球ってくらーい!」
とペコとスマイルに叫び返して、女子たちでケラケラ笑いあっている。
ペコは渋面を作ってスマイルに言った。
「おーおーご苦労なこった。あんなクソ熱いグラウンドでよーやるぜ。なぁスマイル?」
「別に。体育館だって、特に涼しいわけじゃないし」
しゃべりながら二人はまた体育館へと向かった。
「だいたいなーにがテニス部だよ。かっこつけんなっつぅの。無知よりも偽者の知識を恐れよってなー。バカクセーんだよーい」
「それ、昨日の倫理の授業でしょ」
「あ、バレちった? どうどう? カッコいいじゃん? 今の俺カッコイイじゃん?」
「別に。さっきの言葉そのまま返すよ」
二人が向かった体育館では、すでに上級生の大声が漏れ出していた。
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