12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/28(水) 21:36:44.61 ID:ymNkNJOMo
不意に声が聞こえた。
顔を前方に向けると、道の先で数人の少年たちが立ち止まり何やら笑いあっているのが見える。
こちらと同じく学校帰りのようだ。
ケイは再び気分が沈むのを感じた。
別に気にせず横を抜ければいいのだが、気にしないというのが何より難しい。
気になるものはなるからだ。面倒くさい性格ということ。
ケイは堪えきれずに道を右に折れた。
逃げるように、だが不自然にならないくらいの足取りで彼らから遠ざかった。
建物の間の細い道をたどっていくとやがて山沿いに出る。
遠回りにはなるがとりあえず人の目は気にしなくてもいい。
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