16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/03(火) 02:01:10.87 ID:61yC03xwo
「やっぱり具合がいい」
男のつぶやきが聞こえた。
「ここならちゃんと聞こえるかも」
それからさらにぶつぶつ言いながら手元の何かをいじってはしきりにうなずいた。
思い出すことがあった。
この時期、不審者が出没することがあります、気を付けて帰りましょう――
ケイはこっそり距離をとると、男に気づかれないように立ち去った。
ゆっくりと離れる間あの音と鼻歌がかすかに聞こえていた。
その二つはなぜかケイの頭にくっきり残って、家に帰り着いてからもしばらく消えなかった。
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