57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/08(火) 20:54:24.27 ID:HFfF56Bmo
残りの授業を受けずに帰ったので母に叱られた。
心配と不安の入り混じった声での叱責だった。
なんでそんなことしたの。あんたはそういう子じゃないでしょ。
心配させないでよ。理由は何なの。ちゃんと言いなさいよ。
それを無視してテーブルの木目をにらんでいると、知ってるんだからねと母は続けた。
あんた夜にこっそり家を抜け出してることあるでしょ。知ってるんだから。
母さん一人であんたにあまり構ってやれなかったから少しくらいはと思って見逃してたけど。
でも最近は目に余るわよ。
ここのところ毎日みたいだし、手に怪我してたこともあったし。
それに今日のこれでしょ。もう、本当に心配させないでよ。
最後の方はかすかに泣き声も混じっていた。
なおも続きそうな気配だったが、途中でチャイムが鳴って母はテーブルを離れた。
その間にケイはこっそり涙を拭いてテーブルを立ち、部屋の窓から抜け出した。
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