過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 20:27:27.93 ID:RE/a5fme0

狩人が引き金を引くと、留め具が外れて、道具から矢が勢いよく発射された。

矢は一直線に熊の頬を裂き、骨を砕いて、脳天まで深々と刺し貫いた。


エルフ「……っ」

彼女はその様子を、木の枝の隙間から見ていて思った。なんて恐ろしい道具なのだろう、と。

しかし同時に、彼女は初めて、矢が風を巻き起こすことを知ったのだった。


早速彼女は家に帰ると、里の文献を読み漁り、樫の材木を削って、見よう見まねでそのクロスボウを作ってみた。

最初のうちは失敗もしたけれど、改良を重ねるうちに、いつの間にか自分で見た道具よりも、上等なものをこさえていた。


エルフ兵士「それでは、今日も皆さんと弓の鍛錬を行います!」

そうして、完成してから初めての鍛錬の日がやって来た。


子供「おい、今日はちゃんと的に当てられるのか?お前」

そんな小言や嘲笑も、今の彼女にはまるきり届かなかった。

早くこの、彼女の発明を披露したくてウズウズしていたからだ。




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