過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/20(火) 00:18:55.25 ID:Mz3vbnMm0

もう里のエルフは、火を操り、黒い煙をあげる少女のことをすっかり邪悪なものとして扱っていた。

ススにまみれて、髪も肌も服も真っ黒になって生活する彼女のことを
揃って悪魔だの、"暗闇(ダーク)に堕ちた者(エルフ)"だのとそしった。



出掛けている間に陶器やガラスを割っていったり、窯に泥水を流したり、

果ては、首から血の滴るニワトリの屠殺体を置いて行ったりした。

それを見て、少女の方も


エルフ「これは丁度いい、うん」

何も気にするそぶりもなく、その羽根をむしって産毛を焼いて、

内臓を取り除いて中にスパイスと野菜と米を詰めて窯で丸焼きにして食べた。


それを見て、里の皆はいっそう彼女のことを気味悪がることになった。


エルフ「うん、美味い…!」


全く呑気なものだった。

今は誰も彼も理解していないようだけれど、あと何十年かもすればイヤでも考えが変わるだろう

またみんなとも暮らせるだろう。なんならあっちか自分に頭を下げるかもしれない

そんな気の長い期間かつ、浅はかなモノの考え方をしていた。




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