過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/20(火) 14:24:05.02 ID:CDZmvwe00

飛来した石が、化け物の瞼の上に当たって、その体が怯ませた。

そいつがその方向をかえりみると、坂の上に一人、少女が立っていた。


エルフ「……」

その黒は、インクだろうか。

相変わらず、手や頬を黒く汚した、はみ出し者のエルフの少女が、眼下の化け物を睨みつけていた。


エルフ「…こ、こっちだ!この化け物ォ!!」

その呼びかけに、化け物が吠え、突進した。

その叫びと威圧に今度は怯まされながらも、少女は引き付けるようにして化け物の目の前を走った。


茂みの陰を通り、木々の隙間を縫うように走ったが、化け物はどれも構わずなぎ倒すようにして追ってきた。

その重圧に轢かれれば、彼女の体なんぞ跡形も無くなってしまうだろう。


エルフ「怖い…で、でも!」

もしかしたら死ぬかもしれない、そんな緊張感で胸が裂けそうになる。

それでも走った。何故か


ただ、心の中でいつも背中を向けている、母の笑顔が見たかったからなのかもしれない、そう思った。


そうこうしているうちに、両者は少女の住処の近くまで到達してきた。



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