過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 12:28:09.34 ID:I8EsbEOH0

昼下がりの大通りを人々の波が行ったり来たり。


その格好は和装に洋服、下駄にブーツ、誰も彼も入り乱れて、

行きかう馬車と人力車、時たま自動車が走るところをみると、

社会全体が、未だ一つの過渡期にあることが見てわかった。


その通りから、一本も二本も道を外れて煉瓦とコンクリから遠ざかった先に

河川敷沿いの広場があって、そこで男子達が元気に野球に興じていた。


そんな男たちの群れの中、一際小さい少女の影が、バットなんぞ構えてボックスにつく。


髪は金髪、肌は繊細、顔の作りも悪くない。

女袴にハイヒール、上に洋物のコートを羽織って、
なんとも、混然する社会の様を表したかのような有様だった。


少年「女のクセに、男の遊びに混ざろうなんていう阿呆め、身の程を分からせてやる!」

マウンドに立つ投手然とした少年が、誰に聞かせるわけでもなく言った。


そうして振りかぶり、一球思いっきり投げた。

女相手ということで多少の手心があったとはいえ、なかなかの速球である。


ボールが迫る中、その少女はニヤリと口角をあげだ。

突如、にょきりと耳が伸びたかと思うと、少女は
女の体とは思えぬ力強さでバットを振った。




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