過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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[saga]
2014/05/25(日) 00:45:44.62 ID:e+M0Jf2N0
差し当たって訪れたのは、漁港であった。
エルフの少女曰く、また星の導きがあったのだという。
男「まあ、ここなら座り仕事も見つかるか、貝とかウニとか」
エルフ「だといいな」
潮の香りの中を人が行き交う場所を
二人歩いて、とりあえず会所らしい建物を探す。
しばらくしてそれらしいものを見つけたので、少女は離れて、男一人で中に入ることにした。
エルフ「女連れだと、なにかと印象を悪くするかもしれんからな」
男「…ああ、子連れな」
そう言って、左の向こう脛に蹴りを入れられながらも、目の前の扉を叩いた。
男「こんにちは、誰かいるか?」
受付?「…おう?何の用だ、あんた」
中には、受付役だろうか
恰幅よく日焼けしたまさしく海に生きているといった風体の男が
眼鏡をかけて帳簿らしきものに目を通していた。
男「いやなに、仕事を探しているんだが、何かあるだろうか?」
受付?「…ほお?」
相手が立ち上がり、眼鏡を外してこちらに歩み寄る。
受付?「あんた、退役軍人か?なかなか根性がありそうな感じだな」
男「あ、ああ」
印象はひとまず悪くない感じである。
しかし、男にとってそれはいつものことだった。
軍で鍛えたというその風貌は、働き手としては申し分ないように思えるが、問題はその後だった。
受付?「しかしあんた若いな、軍にいたらその年でどうして職にあぶれてるんだ?」
この質問が決まって出る。そしてそのときに、必ず相手の顔を渋らせる答えをしなければならなくなるのだ。
男「……えっと」
言葉は選ばなければと、必死に頭を使うのだが、どうしてもここで詰まってしまうのだった。
そんな風にまごついていると、相手に先を言わせてしまった。
受付?「…その右足、ちょっと上げてみてくれないか?」
男「…!」
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