869: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2014/08/11(月) 23:01:31.68 ID:VH/2TciTo
「軍人らしい話をしてやる」
「うん」
「戦争が終わったら退役して、その金で片田舎に大きな家を買う」
「うん」
「色んな艦娘達が突然泊まりに来ても対応できるよう大きな家だ」
「うん」
「トイレなんて三つあるくらい大きな家だ」
「電気代と水道代の無駄だ」
「あはは。くみ取り式だからその心配はいらん。それで俺はお前達と一緒にそこで生活する」
「うん」
「田畑を耕しなるべく使うものを自給自足しながら交代交代で家事をする」
「うん」
「瑞鶴と一緒に不味い料理を作ってお前達に苦い顔をされてあいつと二人で笑う」
「そうか」
「仕事で疲れた日には翔鶴に膝枕して貰いながら眠る」
「うん」
「寝れない夜はお前を囲炉裏の部屋に引っ張り出して一緒に酒を飲む」
「ああ、付きあおう」
「時雨はいつも手の届く範囲に置いておいて、事あるごとに撫で回してやりたい」
「なんだそれ」
「慣れないことをして苦労もするだろうが、それもまた楽しいだろう」
「お坊ちゃんめ」
「やっぱり見立てが甘いか」
「甘いだけならまだしも現実に虫歯になりそうな程だ」
「うーん」
「……でも、私もそうなればいいなと思える夢だった」
「だろ! 良いだろ!」
「うん。楽しそうだ」
「お前はそう言ってくれると思っていた」
「深海棲艦との幕引きを語るより余程楽しそうだな。軍人らしさはどうした」
「皮肉だよ」
「知ってるよ」
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