26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/21(水) 22:15:46.80 ID:Le++7Cc10
「今までごめんなさい!」
「え……?」
いきなり頭を下げる千川さん。
「私ったら隙あらばプロデューサーさんに商品を売りつけたり酷いことばかり……」
「ひどいって自覚はあったんですね?」
「これからは改心します! スタドリ10本で500モバコイン! Sレアチケットも20%に引き上げです!」
「確かにお得ですがそれでもお金を取るあたり流石です!」
と、蹲っていた貝木が立ち上がりこちらを見下ろしてくる。
千川さんの変貌ぶりに忘れてしまっていた。
いつも猫背だからわかりにくいけれど、何気に背、高いんだよなこいつ。
枯れ木のようなシルエットをしているし。
「阿良々木……」
「貝木……」
「今まですまなかった……全面的に謝罪しよう」
「…………は?」
あろうことか、貝木は腰を九十度曲げて僕に頭を下げる。最敬礼だ。
羽川が畜生道に堕ちるくらいあり得ない光景を前に、僕の体表から30センチほどの領域だけモノクロに変わる。
リアル一時停止だ。
そんな僕に関わらず貝木は頭を抱え、苦渋の表情を浮かべながら続ける。
それはとてもじゃないが演技には見えなかった。
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