6:1[saga]
2014/05/22(木) 22:08:31.31 ID:pK/vwF7w0
P「あぁ、そうなのか? じゃあ携帯のアプリで暇つぶしでもすればどうだ?」
真美「そんなので真美たちの燻り続ける渇きは癒せないのだ……」
P「ぬぅ……、真美にしては難しい言葉を使いおって」
7:1[saga]
2014/05/22(木) 22:09:00.33 ID:pK/vwF7w0
亜美「でも、兄ちゃんホントに良かったの?」
P「ん? 何が」
亜美「亜美だけ先に帰っちゃってさ」
8:1[saga]
2014/05/22(木) 22:09:27.53 ID:pK/vwF7w0
真美「りっちゃんは行かなくて良いの? 亜美だけ行っても意味無いじゃん」
P「そこで俺の出番ってワケだ」
真美「兄ちゃんの?」
9:1[saga]
2014/05/22(木) 22:09:53.85 ID:pK/vwF7w0
亜美「早く帰りたい」
P「無理、あと二時間は掛かる」
10:1[saga]
2014/05/22(木) 22:10:26.69 ID:pK/vwF7w0
亜美「うあうあ〜!! もうジッとするのも嫌だよぉ〜!!」
P「我慢するしかないだろ〜?」
真美「座りっぱなしでお尻が痛くなってきたよね……」
11:1[saga]
2014/05/22(木) 22:11:26.00 ID:pK/vwF7w0
座席越しに抱きついてくる亜美。 首を引っ張られて、必然的に座席のヘッドレストに頭を打ち付ける。
実際クッションである事に変わりは無いので、それほどの衝撃は無いが、
運転中の人間を慌てさせるには十分だった。
P「ぐおっ、やめろ危ないだろ!!」
12:1[saga]
2014/05/22(木) 22:12:02.84 ID:pK/vwF7w0
P「…………ホントだな。 ガス欠か? けどランプは光ってないぞ」
給油ランプを見てみても点灯しているようには見えない。
ガソリンメーターもまだ項垂れておらず、エンプティを指すには余裕があった。
13:1[saga]
2014/05/22(木) 22:12:37.66 ID:pK/vwF7w0
車のナビを起動して、「がそ」まで打った所で候補に出てきた単語をタップする。
が、最寄のガソリンスタンドまであと30kmはあった。
どんな近道を通ろうが、既にガス欠の前兆が訪れているこの車では辿り着くことは不可能だろう。
P「……………………終わった」
14:1[saga]
2014/05/22(木) 22:13:13.76 ID:pK/vwF7w0
亜美用に新たに書き込んだスケジュール帳と、時計を見合わせて、
あとどれだけの時間の猶予があるかを割り出した。
何度確かめても、数時間の余裕はある。 心配する必要も無いだろう。
15:1[saga]
2014/05/22(木) 22:13:53.57 ID:pK/vwF7w0
真美「砂浜あるっぽいよ。 海行けるかも」
亜美「マジで!? ……ホントだー!!」
P「……はい、はい。 お願いします。 すいませんホント、はい失礼します」
16:1[saga]
2014/05/22(木) 22:15:28.48 ID:pK/vwF7w0
真美に頭を持たれ強制的に向きを変えさせられる。
確かに目の前には砂浜があった。 まだ海に入るには早いのか、観光客は殆ど居ない。
ここにある駐車スペースは、夏に来る観光客の為に設置されたものなのだろう。
P「本当だな。 ……それが、どうかしたか?」
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