9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/24(土) 15:01:34.28 ID:Kviglz0so
――月――日
今日は雨だった。
千早はいつにもまして気分が沈んでいた。
どんよりとした空気の中で一段と濃いどんよりとした空気を纏っていた。
まだ、優くんのことを考えていたのだろう。
俺もなんとなく気が重くって、溜め息ばかりついていた。
律子が今日はココアは買ってくださらないんですか、と言うので、
お前が買ってこいよ、と言うと、無言で掌を突きだしてきた。
ココア七本と領収書に書いてその手に渡すと、経費じゃ落ちませんよ、と律子は笑った。
律子と談笑していても、千早の沈んだ表情を見るとまた俺は気持ちが落ち込んでしまった。
少しして律子が俺に缶のお汁粉を買ってきてくれた。
嬉しかったが、この季節にお汁粉って……律子、お前。
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