過去ログ - 側近「魔王を倒してください、勇者様」王様「よしわかった」
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1: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:48:32.48 ID:bbaiUUuA0

注意事項
・いろいろ
 
書き溜めはありますので進行速度は(たぶん)速いと思います。

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2: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:49:51.41 ID:bbaiUUuA0
王様「とでも言うと思ったか。私は王様だぞ」

側近「思ってなかったので、わかった≠ニ言われたときは驚きました」

王様「おお、驚かせてしまって悪いな」
以下略



3: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:50:51.12 ID:bbaiUUuA0
側近「簡単に説明すれば、王様が勇者で、数日前に突如として人間界と繋がった魔界、その覇者である魔王を倒すんです」

王様「説明になってないだろ、それ」

側近「十分説明になってますよ。これだけ聞けばちょっと考えるだけで答えに辿り着きますから」
以下略



4: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:51:59.12 ID:bbaiUUuA0
王様「面倒な奴だな、まったく」

側近「王様は一国の象徴、頭が使い物にならないと困るのは国民ですから」

王様「おまけに容赦がない」
以下略



5: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:53:09.62 ID:bbaiUUuA0
王様「勇者に選ばれる人間か……。つまり様々なプレイヤーが主人公を体験できるよう、徹底的に特徴を排された、はじまりの国%Iな場所に住む少年もしくは青年ということだな」

王様「しかもレベル1でなければいけない。そうかなるほど、側近は私を特徴のない青年程度の人間でありレベル1程度の人間と言いたいわけか」

側近「あながち間違ってませんが違います」
以下略



6: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:54:31.23 ID:bbaiUUuA0
側近「まじめに考えてください。さっきのは冗談なんですよね」

王様「ああ、もちろんだ。勇者と言えば、基本的には先祖が勇者的な存在だとか、精霊からご指名を受けたとか、そういった理由によるものが多いな」

王様「私もそのどちらかというわけだろう。まさか、美しく綺麗な妖精にご指名でもされたのだろうか?」
以下略



7: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:55:46.32 ID:bbaiUUuA0
王様「側近よ、妖精は顔で勇者を選んでいるのか? よく考えてみろ、ブサイクな勇者だって何人も……いや、いないな」

王様「まさか妖精、本当に顔で勇者を選んでいるのか?」

側近「人間なんてそんなもんですよ。私が妖精だったらそうします」
以下略



8: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:56:44.49 ID:bbaiUUuA0
王様「すまんすまん。で、側近の反応や口ぶりから察するに、私は精霊からのご指名を受けたわけではないのだな」

側近「その通りです」

王様「ということは、私の先祖が勇者的な存在だったということか」
以下略



9: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 16:58:36.96 ID:bbaiUUuA0
側近「王様の曾祖父の祖父がこの国の初代国王です。約150年前のことですね」

王様「世界中で革命が流行し絶対王政が崩れる中、それによって伴った混乱を抑えるためにたてられた方だな」

側近「その通りです。ただ初代国王は革命でも先頭に立って活躍した人物ですから、本人は絶対王政を敷かず、我が国の立憲君主制の基礎を作った人物です」
以下略



10: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:00:01.60 ID:bbaiUUuA0
側近「それがですね、この初代国王からさらに遡った先祖、今から500年前の先祖が面白い扱いを受けていまして」

王様「500年前の先祖?」

側近「ええ、その先祖はどうやら、勇者の候補者として当時の王国に保護されていたそうです」
以下略



11: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:01:01.67 ID:bbaiUUuA0
王様「お、おお。まさか、その1500年前のいわゆる勇者伝説≠ノ登場する、魔王を倒して魔界と人間界を切り離し、人間界に平和を呼んだとされる勇者が、私の1500年前の先祖というわけか?」

側近「その通りです」

王様「信じられない……」
以下略



12: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:03:26.66 ID:bbaiUUuA0
『王様の500年前の先祖は勇者伝説に登場する勇者の子孫とされていた』

『当時はまだ勇者伝説が正史として扱われており、そこに記述された1000年後に魔王が復活する可能性≠ニいう言葉を人間が恐れていた時代である』

『魔王を再び倒せるのは勇者のみとされており、そのため全世界から勇者の子孫が集められた。王様の先祖はその第一級として扱われていた』
以下略



13: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:04:21.58 ID:bbaiUUuA0
王様「なるほど……これなら納得できる」

側近「ようやくですか。まったく遅すぎます」

王様「いや、お前は勇者の子孫だって言われても普通は困るでしょ。ただでさえ勇者伝説≠ェ単なる伝説になってる時代だし」
以下略



14: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:06:00.75 ID:bbaiUUuA0
側近「王様、グダグダしてる時間はないんですよ?」

王様「……………」

側近「伝説では500年前に起こるはずだったことが今、起きてしまったんです。現に人間界と魔界が繋がってしまったんです」
以下略



15: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:08:50.79 ID:bbaiUUuA0
側近「武器を持ち、味方とパーティーを組み、魔族を倒してレベルを上げ、魔王城に乗り込み魔王に一発ぶちかます。それが勇者の、王様の運命なんです」

王様「ゲームやお話でしか聞いたことのない話だな。いや、王が自ら魔王を倒すなんて聞いたことない」

側近「事実は小説より奇なりです」
以下略



16: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:09:51.48 ID:bbaiUUuA0
側近「こうやって話をしているのも時間の無駄です。ほら、もう仲間の準備は私たちがしておいたので、安心して逝ってください」

王様「最後の最後にどえらい漢字間違いしてるぞ」

側近「おっとつい本音が」
以下略



17: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:11:24.72 ID:bbaiUUuA0
――数分後――

側近「王様の御前だ。自己紹介しろ」

魔法使い「彼女いない暦34年、つまり童貞ですww」
以下略



18: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:12:30.81 ID:bbaiUUuA0
王様「おい……三人中二人が下ネタで魔法使いと賢者になってないか?」

側近「気のせいですよ」

王様(側近、私を本当に殺す気だな)
以下略



19: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:13:12.18 ID:bbaiUUuA0
王様「魔法使い、お前の特技はなんだ?」

魔法使い「広く情報を得ることですw。ビッチの個人情報なんか簡単に晒してやりますよww」

王様(こりゃ彼女できないな)
以下略



20: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:14:36.94 ID:bbaiUUuA0
王様「商人の特技はなんだ?」

商人「あたしの特技は、最初に安く売ってメンテナンスでがっぽり儲けることで〜す」

王様(……本職なだけ他の二人よりはまだまともか)
以下略



21: ◆.nCr.Wy1XQ[saga]
2014/05/24(土) 17:15:54.83 ID:bbaiUUuA0
王様(嘘だろ! 堅気の武器商人っぽくはないし、マフィアと繋がりがあるヤツか? おいおい、そんなのと王様が手を結ぶって立派な政治問題だろ)

王様「なあ側近、この三人が私の仲間か?」

側近「それ以外になんなんですか?」
以下略



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