13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 00:06:45.52 ID:tYLqUcuC0
さっきもいったけれどボクはまだ子供さ、けれどだからって無邪気でいられるほど世の中は優しくできてないだろう?
女の子にアイドルにならないかって声をかけて、それを餌に悪い事を――なんて、小学生だって考えることだよね、だからボクもやっぱり警戒したんだ。
名刺を差し出す魔法使いに、じゃあ話を聞くからと近くの喫茶店に入ったんだ。喫茶店なら人目もあるし、なにより店主と顔見知りだったからね。
ん? ああ、行きつけなのさ。あそこのブラックコーヒーはとても美味だよ。
ぐ、具体的に? あー、え、に、苦みが絶妙なのさ、そう、あとコクだね。
……ボクは思うんだけれどね本当に良い物っていうのはその人の中で一つの形として成り立つんだ、つまり人伝の言葉にしてしまえばそれは陳腐なナニカに成り下がってしまうのさ、これ以上ボクは多くはだから語らないことにしようかな、うんそうしよう。
ともかく、ボクと魔法使いはそうして喫茶店で向かい合って、話をしたんだ。
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