8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 13:05:31.07 ID:dxcDzJ6y0
「何の用、じゃねえよ。今何時だと思ってる」
「えーっと、時計時計……三時……三時? 真夜中じゃん……寝よ」
再び寝ようと毛布をひっ被る双葉。
このやろう、女の子には温厚で甘やかしすぎると悪い噂の僕を怒らせるとは大したやつだ。
「昼の三時だ! そして今日は夕方からサイン会イベントだ! 起きろ!!」
「いやだ! 杏は働きたくない!」
「夢の印税生活はどうした! 双葉の悲願だったんじゃないのか!」
「うにあ――――――――!!」
双葉はアイドルとして大成してその印税で一生ごろごろして過ごす、という夢があるらしい。
その動機自体は不純極まりないが、有り無しで言えば十分有りだ。
布団に隠れようとする双葉にそれを引っぺがそうとする僕。
世にも不毛でいてくだらない争いだった。
だがいくらくだらない理由だろうが、僕にとっては死活問題なのだ。
アイドルとは言えやることは仕事。
仕事において信用を失くす、則ち会社としても大きなダメージを食うのだ。
僕個人が処分を受けるくらいで済むならまだしも(それも十二分に嫌だが)、それだけは絶対に避けなければならない。
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