過去ログ - 安価で超能力バトル
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42: ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/05/27(火) 11:01:35.59 ID:vmBYOszLo


#2−5#


路地裏を伝って『裏取り(背後に回り込むこと)』を行う作戦だ。
少女はこの辺の全ての道を知っているようで、先導されて、あっという間にライフル持ちの背面につけることができた。

2人はガレキの影に隠れ、建物の日陰になった場所にいる敵を観察する。
ライフル持ちは、軍服とベレー帽を着用したフル装備。
明らかに軍服を着慣れた感のある、顎髭が目立つ屈強な白人中年だ。


少女「やはり相手はバカね。まだ気づいていない」


ガレキの影に隠れて安心しきっていた矢先。その顎髭がじっとこちらを見て、にぃっ、と、企みが成功したような笑みを浮かべた。
「まずい! 気づかれてるぞ!!」
男が言い、少女は一切の躊躇いなくデザートイーグルで軍服を撃った。

命中せず。
軍服、まるで床の中に落下するように姿を消し、弾丸を躱した。
「バカなッ!」
軍服の姿がどこにも無い。
建物の影だけがある。


少女「姿を消す能力!? 気配が出たり消えたりしてたのは、これが原因!?」

男「慌てるな。敵の限界を探るんだ。ライフルと拳銃じゃ分が悪いぞ」

少女「敵6時1m!」

男「オラァ!!」


背後を《サードハンド》で思い切り殴りつける。
だが背後で狙いが不正確だったので、相手のベレー帽を落とすだけだった。
軍服は驚いたような顔をして、言った。


軍曹「お前たち……ザナドゥ使いなのか?」

男「だったらどうした?」

軍曹「……俺の階級は軍曹……だから軍曹と呼べ!」

男「こりゃご丁寧にどうも。階級で呼ばせるんなら、僕のことは『男』とでも呼んでくれ」

軍曹「くっくっく……戦いの場で冗談を言える胆力……お前のような強敵を待ちわびていたぞ!!」

男「……で、どうする? 数は2対1で……こっちのレディはデザートイーグルなんて物騒なもんを構えてる」

軍曹「ああ……お前、戦力不足を悔いているな? ならばハンデを与えよう」


「俺はナイフしか使わん!!」





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