過去ログ - 亜美「私は!」真美「アイドル!」
↓ 1- 覧 板 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/25(日) 22:19:44.00 ID:e5tPknJn0
兄ちゃんが運転する車で、真美は収録先のスタジオに向かう。
今日はそのまま、ラジオの収録と雑誌の取材も終わらせてから事務所に帰るから、たぶん亜美はもう帰っちゃってるんだろうな。
「真美、最近どうだ。仕事は」
「うん、楽しいよ」
「そうか…思えば、少し前まで、真美は事務所で留守番、亜美だけ仕事に出かけていたんだな」
「そうだねぇ、兄ちゃんも色々てんやわんやだったよね」
「…そうだなぁ。ダブルブッキングとか、色々やってたな」
「今は、すっかりエリートプロデューサーみたいになっちゃったね」
「そんな、まだまだだよ」
兄ちゃんは運転中だから、亜美の方は向けない。
だから真美は、ここぞとばかりに兄ちゃんの横顔を見つめてみる。
「兄ちゃんや、ピヨちゃんや律ちゃん、皆のお蔭で、真美もこうやって、アイドル、頑張って来れてるんだからね」
「……真美が、諦めずに頑張ったからだよ」
兄ちゃんは、少し照れくさそうに笑ってるけど、兄ちゃんの言う事も、結構その、何か真美も恥ずかしくなる。
でも、ちょっと嬉しいかな。
兄ちゃんが、真美の事をほめてくれたのは。
「ありがと、兄ちゃん…真美ね、ホントはちょっと、悔しかったんだ。真美の方が一応、お姉さんなんだけどさ。でもアイドルとしては亜美の方が先に行っちゃって…悔しい、って言うよりも、怖かったのかもしれない…亜美が、どこか遠くに行っちゃうんじゃないかって」
兄ちゃんは、真美が話している間、黙って前を見ていた。
「でも、兄ちゃん達のおかげで、真美もまた、亜美の隣に立ってるんだよ。それって、当たり前みたいで、結構凄い事だと思うんだ。双子のアイドルって」
たくさんのファンの兄ちゃん、姉ちゃん達から応援されて、真美は亜美とステージに立つことができる。
それが真美にはものすごく凄いことに感じる。
「だから、ね。まだまだ頑張っちゃうからね」
15Res/14.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。